放射線って何? イベントを行いました

前々からやりたくてドメインだけ取っていた「カガクノート」というカガクイベントの第一弾を行いました。
くわしくはこちらhttp://www.kagakunote.com/


とにかく今回は来ていただいたお客さんと先生に助けられ、非常に良い場を共有できたと思います。

授業は3時限に分かれ、こんな感じで進みました。


1時限目.放射線とかはすごく小さな世界からやってくる
2時限目.放射線が出てくる仕組み
3時限目.実際に放射線を目で見てみよう(実験)

1時限目で、なんとなくぼんやりと放射線をイメージして、
2時限目でそのイメージを科学的知識から固め、
3時限目に目で見て体験してイメージを具象化させられる
という、素晴らしい授業内容でした。


講師の先生はKEKという組織のフジモト博士
KEK高エネルギー加速器研究機構)の広報を担当している熱意と知識と面白さがたまらない先生です。

ちなみにKEK高エネルギー加速器研究機構)の紹介を簡単に、、、

すごく小さな粒子に高いエネルギー(スゴイ電気エネルギー)を与えて「宇宙の仕組み」を調べたり、「物質の構造」を調べたりしている研究機関です。
この高いエネルギーがポイントで、物質にエネルギーをドンドン与えてとんでもないエネルギーを持たせて、ぶつけると物質が一回消えてエネルギーに変わってしまいます。手品みたいに物質がポンと消えてしまうのです。
だけど、残ったエネルギーからもう一回物質が生まれてきます。
実はこのもう一度物質が生まれる仕組みは、この宇宙にあるすべての物質が生まれた成り立ちと同じなのです。
こんな感じでKEKでは小さな小さな宇宙を実験室で作り出して研究しているのです。


もう一個の「物質の構造」ですが、物質にドンドンエネルギーを与える時に、ちょっとこぼれ出ちゃうエネルギーがあります。このエネルギーはものすごい強い光となって出てきます。この光は放射光と呼ばれ、小さな小さな物を調べるレントゲンに使われたりしています。
その光でうまいこと使って良く効く薬を作ったり「はやぶさ」の持ち帰ったイトカワの欠片を調べたりしているんだ。


特にこの放射光には放射線がたくさん含まれています。その放射線を利用していろんな事を研究しています。だからKEKの人は放射線には詳しいんだ。


KEKでは加速器という装置を使って研究しています。放射線加速器にたくさんのエネルギー(電気)を入れて作っています。だから電気を止めちゃうとパッと放射線(光)は消えちゃいます。