現代日本人に必要なMNYMサイクル思想(嘘)
PDCAサイクル(plan-do-check-act)
なる言葉がありますが、実際の現場ではこんな格好いい事はありません。
実際は
MNYMサイクルで動いています。
新社会人の人は需要なので覚えてください。MNYMサイクルです。
PDCAのPはプランのP
デフレスパイラルまっしぐらの現代において、そんな綿密なプランを練っている時間はありません。
Pなんて甘い考えは捨てましょう。通勤時間や寝る間際の時間に行える妄想で立案と計画を行います。
Mは、妄想のM。
次はN
ココは日本です。
何かをやろうとすると、上役やクライアント、さらにクライアントの上司などの説得が必要になります。そうです、根回しのNです。根回しの見通しが立って、やっと綿密な設計に取りかかります。このポイント以前に設計をしてしまっても、NGが出たら全てが無駄になってしまいます。
さて、Y
さて、ネゴシエーション(根回し)とそれに付随する設計が終わるとやっと実行フェーズです。
実行?そんな業務的な意気込みでは面白いコンテンツは提供できないうえ、モチベーションが続きません。常に新しい事に取り組む姿勢「やってみる」が重要です。
はい、「やってみる」のYです。
最後であり始点でもあるM
現代のサラリーマンは当たり前のようにサービス残業をして身を粉にして働いてマゾっけがあるんじゃない?の、Mではありません。ここは「まじめ」のMです。これまでの行程は勢いとパワーで乗り切ってきましたが、仕事をしていく上で「まじめ」になる瞬間は必要です。今まで進めてきた仕事を振り返ってさらに伸びる部分を見つけ出します。ほら、見つけてしまいましたね。見つけちゃったら最初の妄想フェーズに移ります。
mousou → nemawashi → yattemiru → majime → 始めに戻る
これをぐるぐる回すと、、、
はい、立派な現代日本人働くおじさんおばさんのできあがりです。
このMNYMサイクルはムニャムニャサイクルと発音します。
放射線って何? イベントを行いました
前々からやりたくてドメインだけ取っていた「カガクノート」というカガクイベントの第一弾を行いました。
くわしくはこちらhttp://www.kagakunote.com/
とにかく今回は来ていただいたお客さんと先生に助けられ、非常に良い場を共有できたと思います。
授業は3時限に分かれ、こんな感じで進みました。
1時限目.放射線とかはすごく小さな世界からやってくる
2時限目.放射線が出てくる仕組み
3時限目.実際に放射線を目で見てみよう(実験)
↓
1時限目で、なんとなくぼんやりと放射線をイメージして、
2時限目でそのイメージを科学的知識から固め、
3時限目に目で見て体験してイメージを具象化させられる
という、素晴らしい授業内容でした。
講師の先生はKEKという組織のフジモト博士
KEK(高エネルギー加速器研究機構)の広報を担当している熱意と知識と面白さがたまらない先生です。
ちなみにKEK(高エネルギー加速器研究機構)の紹介を簡単に、、、
すごく小さな粒子に高いエネルギー(スゴイ電気エネルギー)を与えて「宇宙の仕組み」を調べたり、「物質の構造」を調べたりしている研究機関です。
この高いエネルギーがポイントで、物質にエネルギーをドンドン与えてとんでもないエネルギーを持たせて、ぶつけると物質が一回消えてエネルギーに変わってしまいます。手品みたいに物質がポンと消えてしまうのです。
だけど、残ったエネルギーからもう一回物質が生まれてきます。
実はこのもう一度物質が生まれる仕組みは、この宇宙にあるすべての物質が生まれた成り立ちと同じなのです。
こんな感じでKEKでは小さな小さな宇宙を実験室で作り出して研究しているのです。
もう一個の「物質の構造」ですが、物質にドンドンエネルギーを与える時に、ちょっとこぼれ出ちゃうエネルギーがあります。このエネルギーはものすごい強い光となって出てきます。この光は放射光と呼ばれ、小さな小さな物を調べるレントゲンに使われたりしています。
その光でうまいこと使って良く効く薬を作ったり「はやぶさ」の持ち帰ったイトカワの欠片を調べたりしているんだ。
特にこの放射光には放射線がたくさん含まれています。その放射線を利用していろんな事を研究しています。だからKEKの人は放射線には詳しいんだ。
※KEKでは加速器という装置を使って研究しています。放射線は加速器にたくさんのエネルギー(電気)を入れて作っています。だから電気を止めちゃうとパッと放射線(光)は消えちゃいます。
中華カーボンフレームに手を出してみた
1/11の夜についついストレスで前から欲しかったフレームをebayでポチる
商品紹介写真はこんな感じ
コレはトライアスロンとかで使われるTTってタイプの自転車
このタイプの特徴は2つ。
・フレームは軽量化ではなく空力に特化した形(断面が丸ではなく水滴型で、とにかく空気の抵抗を少なく)
・フレーム自体も固くして漕ぐ力によるフレームの歪みを無くす方向
歪みと空気抵抗を減らしてパワーロスを徹底的に下げようという意思の表れを具象化した形です
まあ、私の場合はフレームよりもお腹のお肉を3kg減らした方が効率が良いのですが
自転車は見た目重視で選んでるんで、、、
もちろん大会とか出たことはないし、出ることもないでしょう
現在giantってメーカーの2009FCR-1ってチャリンコに乗っています
そのFCRも同じくTTフレームなのです
たまにトライアスロンのベース車として使っている人もいるのですが、
まあ殆どの人が街乗りの足に使っているのでしょう
このチャリは某巨大掲示板では
「変態バイク」として認識されています
それはパッと見の「やる気」と「値段」と「想定するユーザー」のバランスが狂っているからなのです
パッと見はトライアスロン等の競技車なのですが、
重要なパーツであるハンドルが街乗り仕様になっているのです
かといってフレームは競技車タイプなので、街乗りするとすぐにおしりが痛くなる
とにかく矛盾だらけのコンセプトで、
あえてターゲットを想定すると「多少乗りづらくても競技車っぽいので街乗りしたい」「派手なチャリ乗りたい」というちょっと変わった人向けなのです
さらに国内ではこのフレームをベースとした競技車を販売しておりません
(国外ではTRINITYという名前で競技仕様っぽいのが売っています)
さて、中華カーボンフレームに話を戻すと、、、
12日夜に「ありがと、このフレームに合った部品もいっしょにどう?」っとメールが来て
13日昼に追加でpaypalポチる
すぐに「あいよ、受け取ったから1〜3日で送るよ」と返信が来る
週を明けた17日に送ったよってメールがくる
EMSでトラッキングコード調べられるよってアナウンスだけど、中国のEMSが激重
ちなみに国内のEMSで調べたら中国での荷物の状況が分かる
さすが!!
1月15日18:24 引受 CHINA
1月15日22:02 国際交換支店から発送 CHINA
さて、今週末に届くか届かないか、、、
ちなみにメールには、受け取りサインする前に壊れてないか調べて、壊れてたら受け取らないでくれとのこと
まあ中国から発送だからボロボロの可能性はあるよなー
はやぶさ2 パブリックコメントについてのお願い
本日以下のメールが回ってまいりました。
宇宙好きの皆様、はやぶさに涙した皆様、日本の技術に誇りを持てた皆様、
どうか、パブリックコメントにご協力をお願いいたします。
先日のJAXAiの件もあり、パブリックコメントの意義に失望された方もいらっしゃると思います。
(僕もそうなんだけど)
ですが、私たちにできる唯一の手段です。
(今回は物量で!)
http://seisakucontest.kantei.go.jp/project/detail.php?t=1908
このページにたどり着く人はほとんどが僕と同じく宇宙大好きな人が多いでしょう
どうか、ちょっとした手間かもしれませんが、
「はやぶさ2」へと夢を繋ぎましょう。
=====以下送られてきたメール本文=====
○○です.「はやぶさ」の件では大変お世話になっております.
突然のメールで恐れ入りますが,「はやぶさ2」に関して吉川プリプロチーム長からのお願いを代理送信いたします.何卒ご協力いただけますと幸いです.
また,皆様とともに「はやぶさ」にご尽力いただいた方々,あるいは「はやぶさ」「はやぶさ2」に興味をお持ちの方々に,ぜひ下記のお願いの文章を広く転送していただければと思います.
何卒よろしくお願い申し上げます.
以下,吉川チーム長からのお願いの文章です.
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「はやぶさ2」のパブリックコメントについての対応のお願い
すでにご承知のことかと思いますが、「元気な日本復活特別枠」要望についてのパブリックコメントの募集が始まっています。「はやぶさ2」もこの特別枠で提案されていますので、このパブリックコメントが非常に重要です。
是非、いろいろな立場の多くの方からご支援のコメントをいただきたいと思います。
このご連絡を差し上げている皆さんには、是非、「はやぶさ2」を支援していただくコメントを書いていただきたいですし、ご家族の方、お知り合いの方にもご連絡いただけますと幸いです。
「はやぶさ2」としては最後のチャンスとなりますので、よろしくお願いいたします。
吉川 真(JAXA はやぶさ2プリプロジェクトチームリーダー)
===
※パブリックコメントについて情報
■トップページ:
http://seisakucontest.kantei.go.jp/
■はやぶさ2に関連するページ
我が国の強み・特色を活かした日本発「人材・技術」の世界展開
http://seisakucontest.kantei.go.jp/project/detail.php?t=1908
我が国の宇宙技術の世界展開
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2010/09/22/1297943_01.pdf
■応募の締めきり:2010年10月19日(火)17時まで
Webから意見を表明するには、まずユーザー登録が必要です。
https://seisakucontest.kantei.go.jp/login/user.php
■応募の仕方
・Web上のフォームから:
http://seisakucontest.kantei.go.jp/project/detail.php?t=1908
・FAX、郵送の場合:
用紙(http://seisakucontest.kantei.go.jp/pdf/fax_form.pdf)に書き込む
送り先:
FAX : 03-3592-2301 内閣官房副長官補室(政策コンテスト担当)あて
郵便:〒100-8968 東京都千代田区永田町1−6−1
内閣官房副長官補室(政策コンテスト担当)あて
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以上
宇宙研一般公開はワクワクの連続
2010宇宙科学研究所一般公開[宇宙系]
今回の目玉は「はやぶさカプセル」ですが、個人的にはイカロス君も見所いっぱいで、すごかった。
カプセルは1日目のお昼ちょっと前に列に参加し、約2時間ちょっとで見学
カプセルと一言で言っても、カプセル本体とそのケース、ケースを減速させるパラシュート、機器類、ヒートシールドの大きく分けて4種類
この中でオススメなのはなんと言っても黒こげのヒートシールド!宇宙から帰ってきたな〜って実感
さらにこのヒートシードも空中でぱかっと分かれた前部分と後ろ部分の2個からなっている
カプセル君は3000度の高温から中身をまもったのですが、
高温の大気にさらされた先端部分は網の目のような模様が焼け残り、そのすさまじさを物語っていました
この編み目模様にはいろいろな技術が詰まっていて、ほんとはあまり見せたくなかったって噂。いやあれは接着したただの跡で燃えた厚さの方が重要なんだとか、一部報道が近寄って撮った写真を自主規制させたとか、oazo以降は一般には公開されないかもしれないとか…なにかと噂が渦巻いています
まあ、報道でもアップの写真は見ないし、一般人の撮影は禁止されているし、何かあることは確かなんでしょう
僕個人は、カプセルは研究材料を未来に繋ぐ卵であって、「はやぶさ」の魂はこもっているように実感はできなかった
やっぱり僕の中の「はやぶさ」は、ウーメラ上空でその使命を全うし、燃え尽きてしまったのだろう
で、気分を切り替えて僕にとっての第二の目玉の「イカロス君」
今回の宇宙研一般公開は「イカロス君祭」!
A棟展示室ではどどーんとイカロス本体にセイルを巻き付け途中の展示がされていた。
良く良く見ると、セイルは1枚ではなく、しっかり4枚が巻き付いており、イカロスチームの本気が見て取れる。
バリバリ運用中なのに、ここまでがっちり展示しているとは思っていなかった。
1枚のセイルは並べた机に伸ばされており、全容を見ることができます。
何気に普通のクリップでセイルを束ねていたり、ブックエンドでセイルを支えていたりとか、
宇宙研クオリティーを垣間見せるすばらしい展示です。
(予算なくても時間なくても人手なくても睡眠時間削っても工夫して見せることができるものは見せちゃおうって姿勢)
分離カメラ(通称イカメラ)とか、先端マスとか、手が届くぐらいの距離に全ての展示がされており、触りたい衝動をどれだけの人が理性で抑えたことか。あの2日間のイカロス君ブースでの理性の総エネルギー量で観測ロケットぐらいは(略
構造試験棟では、実物に限りなく近いセイルを広げていた
改めて見るとでかい。4枚のうちの1枚だけではあるが、本物の持つ迫力は充分伝わる
イカロスくんのセイルには、姿勢制御のための液晶デバイスって部品が付いているんだけど、展示用にオンオフをさせている。オンにするとスリガラス。オフにすると透明になるというデバイスで、これが回転するセイルの外側に2列付いていることで燃料を使わずにイカロス本体の向きを変える事ができるんだ
良く良く見ると疑問点がいくつか出てきたので、プロジェクトの方に聞いてみた。
・裏にも(金色面)薄膜太陽電池が電池が貼ってあるけどなんで?
薄膜太陽電池はセイルに貼るとソリが出てくる。反らないように裏っ側にもおなじ電池を貼って対策している(一瞬贅沢だな〜と思ったけど、専用品を開発するよりずっとずっと安上がりなんだろうな〜個人的予測で3桁ぐらい)
・表面に変なキラキラシートが9個付いているけどこれ何?
サイドカメラで撮影するだけでセイルの開き具合が分かるようになっている
(この宇宙機はセイルがキレイに開くかが一番のキモ。分離カメラって真上から撮影するカメラも2つ搭載しているが、2回しか使えないので、サイドカメラで開き具合が分かる事が重要)
・最後の疑問は森先生に聞いてみた
「イカロスはこのまま飛行を続けると、太陽の向こう側に行ってしまうが、技術的にどの位の距離まで運用ができるのか?(通信可能なのか?)」
太陽の真裏に入ってしまう数日の運用はできないが、基本的に燃料が無くなるまでは半永久的に可能。
でも燃料の前に予算が切られる可能性が大きい。動くのに運用できないのは悔しい
とのこと。
いつものニコニコ顔だけど、表情が微妙にい変化し、あんな複雑な声質で話しをする先生を見たのは始めてでした。
はや2、そしてその向こうのもっと遠い探査など、日本独自の技術の未来がこの人にかかっているんだ、と、そしてその情熱を感じた一瞬でした。